みんなに繋ぐ、全ての想いをここに
そして今に至るというわけ

今でも、美杏がいないことに違和感があるものの、これからも会えないというのには実感がわかない

元々長命な精霊、そしてその女王ともなれば、私の方が消えるのは先だと思っていたのに

それなのに

「本当に・・・・・・あの時の選択は正しかったのかしら」

あの時、私は彼女を力づくで止めていれば、運命は変わったのかしら?

確かめようがないけれど──────それでも

美杏は、消えていっても何一つ後悔はしていないでしょうね

初めてこの屋敷の外に出て、魔法使いに出会って

素晴らしい時を過ごし、その人たちを救えた

きっと、心残りなんて無いはずよ

そう、それが

「私の親友の美杏・・・・・・精霊女王の美杏よ」


〜リーナ side end〜
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