みんなに繋ぐ、全ての想いをここに
〜零 side〜
「れーい」
「あ?」
治癒魔法がかかったままの翔太が、隣の部屋から俺の病室にきた
個室である俺たち4人は、集まれるのは昼が食べ終わったころしかない
「なぁ・・・・・・終わったんだよな」
「終わったよ。何もかもな」
俺が腰掛けているベッドの横に、どかっと座る
俺達はあいつに・・・・・・美杏に命懸けで着いて行った
そして俺は千聖と共に魔物共の相手を請け負った
今まで何もしていない、最後くらいはあいつの役に立てればと思い、したことだ
だが
結果は寧ろ、あいつに負担をかけただけだった
俺は千聖が受けるはずだった攻撃を、間一髪で肩代わりした
そしてそこで、ふっと意識が途切れ
気づけば俺は、ここにいた
そばにいたのは治癒魔法をかけていたであろう看護師
意識が戻った俺は軽く診察を受けたあと問題無しとされ、今では歩けるほどにも回復した
俺達は助かった
あの後、四大天使たちが運んできてくれたと聞かされた
ほとんど治癒も完了した状態で、病院がやることはほぼないに等しかったと
それなのに
あいつは──────美杏は、自らの命を犠牲にして魔法を使い、魔法界を救った
いや、魔法界だけでなく、精霊界も神界も救った
あいつが魔法を行使したであろう直後、この学校に群がっていた魔物達は、天から降り注いだ輝かしい光によって、あとかたもなく消滅したそうだ
それは暖かく、優しく
綺麗な光だったと
だからもう、美杏には会えない
「れーい」
「あ?」
治癒魔法がかかったままの翔太が、隣の部屋から俺の病室にきた
個室である俺たち4人は、集まれるのは昼が食べ終わったころしかない
「なぁ・・・・・・終わったんだよな」
「終わったよ。何もかもな」
俺が腰掛けているベッドの横に、どかっと座る
俺達はあいつに・・・・・・美杏に命懸けで着いて行った
そして俺は千聖と共に魔物共の相手を請け負った
今まで何もしていない、最後くらいはあいつの役に立てればと思い、したことだ
だが
結果は寧ろ、あいつに負担をかけただけだった
俺は千聖が受けるはずだった攻撃を、間一髪で肩代わりした
そしてそこで、ふっと意識が途切れ
気づけば俺は、ここにいた
そばにいたのは治癒魔法をかけていたであろう看護師
意識が戻った俺は軽く診察を受けたあと問題無しとされ、今では歩けるほどにも回復した
俺達は助かった
あの後、四大天使たちが運んできてくれたと聞かされた
ほとんど治癒も完了した状態で、病院がやることはほぼないに等しかったと
それなのに
あいつは──────美杏は、自らの命を犠牲にして魔法を使い、魔法界を救った
いや、魔法界だけでなく、精霊界も神界も救った
あいつが魔法を行使したであろう直後、この学校に群がっていた魔物達は、天から降り注いだ輝かしい光によって、あとかたもなく消滅したそうだ
それは暖かく、優しく
綺麗な光だったと
だからもう、美杏には会えない