みんなに繋ぐ、全ての想いをここに
「さっさといこーよ・・・・・・あたし、早くベッドにダイブしたい」

誰もが思う願望を口にして、千聖は階段へと歩を進めた

その様子を見て、あたしたちは顔を見合わせる

そして、千聖に続いて階段をのぼりだしたのだった



「着いた・・・・・・」

「俺ら上だから、これでな」

「あ、うん。じゃあまた」

さらに上へとのぼらなくてはならない翔太と零と、精霊二人と分かれて

あたし、リーナ、千聖、春の4人は、寮の部屋─────308号室の前に来ていた

端の方にあるこの部屋は、寮の中で1番大きい部屋の1つ

「それじゃ、開けようか」

ここの鍵はセンサー式で、カードキーをセンサーに読み込ませて開ける仕組みだ

楽だな、いちいち鍵回さずに済むから

千聖がカードをセンサーにかざすと、カチャッと解錠音がした

千聖がドアのレバーに手をかけ、下に押す

僅かな音を立てて、ドアが開いた

「わぁ・・・・・・」

「玄関広・・・・・・」

「金かけすぎだろ」

たかが学生の寮に、こんなに金をかけるか?普通

玄関は九畳ほどの広さで、ここから見て左サイドに靴箱の棚が置かれ

そこから廊下が見え、突き当たりにドアがある

おそらく、そこがリビングのはず

廊下の途中に、洗面所に繋がると思われるドアもある

ってか、玄関でこの広さならリビングの広さは・・・・・・一体
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