みんなに繋ぐ、全ての想いをここに
「この様子なら、明後日辺りに買い出しに行って・・・・・・今日はシチューで大丈夫だな。あともう一品・・・・・・時間あるし、パン作ってもいいけど」

ぶつぶつと呟きながら、あたしは冷蔵庫の中を漁る

これ、材料の種類と数が豊富すぎて逆に迷うんだが

早くしねぇと、間に合わなくなったら大変だからな

「よし、今日は基本的なシチューで・・・・・・明日はまた千聖たちに任せるか」

あたしは冷蔵庫から必要な材料を取り出し、料理に取り掛かった




「疲れるな・・・・・・」

今、野菜と鶏肉とを炒めている

かなり簡単に作るし、一品だから、仕方なくパンを焼くことにした

まあ、それは温かいパンの方がいいだろうから、後回しで

ひとまずはシチューを完成させるのが先だな、うん

「つーか、精霊は基本魔力が食事なんだけどな」

あたしが料理を覚えたのは、数百年前

魔力のみを糧として生きる精霊にとって、料理は不要なものだった

しかし、暇なものは暇

精霊の中に、誰か料理が作れるやつは居ないかと、メイドの1人に探してもらったのだ

そして見つけたのが、昔、契約者を持っていた、元契約精霊

そいつに、丁寧に教えてもらったからな

レシピは頭に入ってる

「次は、玉ねぎを透明になるまで炒めると・・・・・・」

野菜などが入っている鍋に、ついさっき切ったばかりの玉ねぎを入れるために、すぐ側に置いてあった容器を取ろうとした瞬間
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