みんなに繋ぐ、全ての想いをここに
「は?1時間?」

「ええ。だってあの子、長風呂だと自分で言ってたから」

へ、へぇ・・・・・・

長風呂にも、程があるよな?

「なら、姿を変えるわね・・・・・・」

すっと、リーナが目を閉じて、何かをつぶやく

その刹那、リーナから眩い光が溢れ、囲んだ

光が晴れた頃、リーナは本来の姿─────高位精霊の姿に戻った

服装は大して変わらないが、大人っぽい雰囲気を醸し出す、高位精霊のリーナ

「千聖は起きるかしら・・・・・・起きたとしたら、少しまずいわね」

「でも、強制的に眠らせるのはできねぇだろ」

「そうね。起きないことを祈りましょう」

そして、あたしはリーナの手を借りて、自分の部屋のベッドに体を預けた

少し回復したものの、まだ力は入りにくく、遅く歩くか、床を這ってしか進めなかった

「ふぅ・・・・・・」

あたしは眠りに落ち

「まだ、神様は気づいていないのかしら・・・・・・」

リーナは、散乱した器具を拾い上げながら、静かに自問自答した
< 43 / 241 >

この作品をシェア

pagetop