みんなに繋ぐ、全ての想いをここに
・・・・・・なんかごめん

いや、あたしとリーナはそりゃ早起きだよ

なんつったって、必要な睡眠量が限られてるからな

千聖は、学園長の孫娘とかいう名目で、色々と仕事をこなしていたから自然と早起きになったらしい

ここの学園長、他にも大手の会社を経営しているらしく

まあ、要するに千聖はお嬢様なわけで

色々と社交の場にもでてるんだろうな

「はぁ・・・・・・」

なんだかんだで、原因のひとつはあたしにあるってことだな

仕方ねぇ

「あたしが見とくから、春はソファで仮眠とれ」

「ええっ?良いよ別に・・・・・・」

未だにうつらうつら・・・・・・と首が動きながら、寝ぼけた声でそう返す春

いや、よくない

さすがに、トースターをひっくり返して誤って火事を起こしました、なんて言わせねぇからな?

「さっさと寝ろ」

「ええー・・・・・・でもさ「寝ろ」」

春の言葉を遮り、あたしはじっと春を見つめる

「・・・・・・・・・・・・ワカリマシタ」

なぜかカタコトでそう言うと、春は大人しくソファに行き、横になる

ほんの少しして、すぐにすうすうと寝息が聞こえてきた

やっぱ、眠たかったんだな

なぜか素直じゃない春にため息をつき、あたしはトースターに向き直る

って

「焦げてるじゃねえか!」

慌ててトースターのタイマーをゼロにし、フタをあけた

あちゃー・・・・・・真っ黒

「春とのやり取りの間に焦げたか」
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