みんなに繋ぐ、全ての想いをここに
こいつらに包丁やらせるの無理だな

・・・・・・ってことは、あたしが作る羽目になるのか

「めんど・・・・・・」

「ん?どうかした?」

「いや、なんでも」

呟きつつ、あたしは作業を続行する

一通り切り終わり、水で軽く洗った後、お皿に盛りつける

つっても、突っ込むだけだけどな

「サラダはこれでよし・・・・・・あとはなんか作れるか?」

さすがにこれだけじゃ寂しいので、他にもなんか作るか

と思い時間を見ると、一品を作る時間が無かった

仕方ねぇな・・・・・・フルーツでも切るか

一旦サラダをリビングのテーブルに置き、キッチンに戻る

冷蔵庫から白桃を取り出す

ああ、普通に丸い白桃な?缶詰とかじゃねぇぞ?

ぱぱっと切っている間に、パンを全て焼き終わったらしい千聖が、パンの乗ったお皿を持ってこちらを見ていた

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なぜこっちを見る

「んだよ、なんか用か?」

「い、いや別に・・・・・・なんでここに白桃があるのかなぁって思って」

「は?冷蔵庫にあったけど」

「え・・・・・・マジ?」

「マジ。つーか、嘘つく必要ねぇだろ」

「そ、そっか・・・・・・お祖母様、そんなこと言ってなかったのにな」

ぽかんとした顔であたしと会話する

別に、言う必要がなかっただけじゃねぇの?

「待遇がいいとは聞いたけどなぁ」

「待遇がいい?なんでだ?」

千聖の言葉が気になり、聞いてみる
< 54 / 241 >

この作品をシェア

pagetop