みんなに繋ぐ、全ての想いをここに
本性だしすぎじゃね?こいつ

「なんで・・・・・あたしの得意魔法なのに!」

あれで得意?

雑魚だろ、こいつ

「お前、この程度の魔法であたしに敵うとでも思ってたのか?」

「あ・・・・・・・・・・・・・」

あたしが佐藤まりに歩み寄ると、彼女はじりっと後ずさる

今更やってしまった、みたいな顔すんな

あたしの中で、お前に下す制裁は決まってんだよ

「っでも、零くんはあたしの胸に触ったし、キスもしてくれたわよ!」

切羽詰まった顔を隠すように、引きつったドヤ顔で言い出す

「あー・・・・・・そんなん、証人が零とお前を除いて5人いるぞ」

「5人なわけないでしょ!あそこにいたのは4人じゃない!それに、あんた以外は幼なじみよ!零くんの肩を持つのは当たり前じゃない!あんたはあたしと敵になった身!庇うのは当然よ!」

残念だけど

「中立の立場がいんだよ」

「え?」

「あそこには精霊がひとりいたんだよ。契約もしてない。中立の立場だろ?」

「な、なによ・・・・・・その精霊だって、どうせ仲良しなんでしょ!」

「いいや?その精霊に頼んで、地の高位精霊にその状況を説明して貰えりゃ大丈夫だろ?精霊女王様を疑う気か?」

あ、地属性の精霊はだな

人間の行動全ても司ってんだ

どこで誰が何をしたか・・・・・・それを知っている

精霊女王もだぞ?精霊女王を疑うのは魔法使い失格だな

「で、でもあのキスは?あのキスは零くんからしてくれたでしょ!」

「あれ、お前と触れる寸前にあたしが零の唇に魔力コーティングを施してるが?」

「そんなの知らないわ!」

「自分からしたキスを、わざわざ魔力コーティングする必要があるか?今から零の唇調べて見れば?あたしの魔力の跡が検出されるはずだぜ」
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