みんなに繋ぐ、全ての想いをここに
「さては・・・・・・私のことが心配だったのね?」

「い、いや・・・・・・そんなんじゃねぇし!だからその・・・・・・こ、今後困るだろ!怪我とかしたら、精霊界に帰る時とか!」

「それが心配って言うのよ」

「んなこといったら、リーナだって過保護だろ。心配性だし」

「あら、女王様の身を案じるのは当然でしょう」

・・・・・・・・・・・・・・・・・だから、その呼び方やめろっつーの

こほん、と咳払いをした後

「ここから出るか。そろそろ出ねぇとマジで心配されるな」

「いくら美杏の魔力が高くても、戦闘能力までは保証できないものね」

まさにその通りだな

先生が作ったドアを開き、外に出る

草原に足を踏み入れたところで、悲鳴が鳴った

「ちょっと、まずいんじゃない?」

「ヤバいって絶対!」

「お、おい!このドーム誰か壊せ!」

なぜか騒がしい

水属性グループのところが騒然としている

「なにかあったのかしら?」

「さあ」

とりあえず、そばにいたやつに聞くか

「なあ、なにかあったのか?」

「え?ああ、春ちゃんが間違って最高難易度の所に入っちゃったみたいで・・・・・・」

「は・・・・・・?!」

「それは確かにまずいわね・・・・・・」

ここには、難易度A、B、C、Dと4つあり、あたしが今入ったのは最高難易度より1つ低いBだ

まあ、Aでもできるが目立ちたくねぇし

別にあたしならAでも楽勝だが、春の魔力量なら大丈夫なはずだ

あいつ、確か2500だったよな

ん?待てよ
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