みんなに繋ぐ、全ての想いをここに
思考回路がショートし、頭の中は真っ白

「お前・・・・・・なにやってんだ」

第一声がそれだった

「・・・・・・なんでもねぇ。ただの魔力消耗が激しかっただけ「違うだろ」」

言葉を遮られた

・・・・・・助けてもらった身だけど、なんかムカつく

「お前の魔力が枯渇寸前までになるわけねぇだろ。対戦のとき、そんなに効率が悪いようには見えなかったが?」

「魔力がだだ漏れだったんだよ、今回は。この前は運が良かっただけだ」

「運が良かったにしては色々と言ってたよな。連携がどうだのつぎ込み方がどうだの」

・・・・・・言い返せない

確かに、あの時は余裕だった

でも、「あれは余裕でした」なんて言ったら、「じゃあお前は魔力枯渇するまで魔法を使うバカなのか」と言われかねない

絶体絶命とは・・・・・・こういうことをいうのか

初めて知った

って、それはどうでもいい

「保健室いくから」

逃げるが勝ち、ということで

零の腕をするりと抜け、合宿場の保険室まで行こうとする

─────────が、なぜか歩けない

「は?なんで・・・・・・」

あたしの膝は、力なく折れた

これじゃ、保険室いけねぇな

「えーっと・・・・・・大丈夫か?美愛」

言葉もなく、ずっとあたし達2人の様子を傍観していたらしい歩美が、心配そうに聞いてくる

「ああ、別になんとも・・・・・・うわぁっ」

なんともない、と続けようとした時

ふわりと、体が持ち上がった
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