みんなに繋ぐ、全ての想いをここに
あの広い世界の中で?

確率やばいだろ、奇跡じゃねえか

「探したのよ、地属性の精霊に聞き回って。ようやく見つけたわ。その子に会ったら・・・・・・開口一番、こう言われたのよ」

「なんて言われたんだ」

「『あなたの主様、女王様に似てらっしゃるのね』・・・・・・って」

は?

は?

「はあぁぁぁぁあああぁぁぁ??!!!」

「ちょ、静かに」

「わ、悪い・・・・・・」

おいおいおい

あたしの姿見たことある精霊なんてそうそういないぞ?

リーナはまあ特別に屋敷の出入りを許してるけどさ・・・・・・それはさておき

バレたのか?

「バレてはないわ。平然を装って探ったら、ただ似ているだけ、としか思っていないようね。彼女、意外なことに中位精霊なりたてだったのよ。美杏の魔力を察知しにくかったんだわ」

「中位精霊で、あれだけ・・・・・・」

「恐るべき才能ね。もしくは、莉央先生の想像力が人よりも長けているのかもしれないけれど」

「まあ、それはいいとして・・・・・・普通に似てるだけ、としか思ってないんだな?」

「ちゃんと聞いたわ。目も泳いでいる様子はなかったし、嫌な汗も一切かかず。あれが演技だとするなら末恐ろしいわ」

リーナがそこまで言うのなら信用するか

にしても・・・・・眠い

「リーナ、ちょっとあたし寝るわ」

「あら?どうして?今は合宿中よね」

「魔力が吸収されたからな。零がここまで運んだ」
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