みんなに繋ぐ、全ての想いをここに



「・・・・・・あ・・・みあ・・・・・・おーい、美愛!」

「ん・・・・・・?」

呼ばれた気がして、ふっと目を開けた

白い天井

窓からは真っ赤な光が差し込み、夕方を迎えたと告げていた

そんなに寝てたのか、あたし

で、あたしの横にいるのが

「千聖か」

「千聖『か』ってなによー」

ぷいっと、軽く拗ねてみせる千聖

うん、男子の前でそれやるなよ

ぜってーイチコロだからな、そいつら

「で?どうしたんだ?」

「零に迎えに行ってやれって言われてさ。美愛、倒れたんだって?大丈夫?」

「ただの魔力切れだ。特に何も無い」

「へぇー・・・・・・それなら良かった」

「心配かけたな」

「そりゃするよー!春もあたふたしてたしね」

あははーと軽く笑う千聖

にしても・・・・・・結構魔力戻ってるな

ってか

「今何時?」

「へ?えーっと・・・・・・確かに4時くらいかな」

人差し指を口に当てながら、千聖は答えた

4時?!

あたしがここに来たのが昼くらいだったから・・・・・・4時間は余裕で寝てるのかよ!

やばい、やばい

それはやばい!

「で、千聖はいいのか?抜け出して」

「先生に事情話してるから大丈夫!美愛をちゃんと連れてきてくれって言われた!」

「そ、そうか・・・・・・」

ま、まあそれならいいか

「じゃあ戻るか」

「まだ寝てなくて大丈夫?」

「魔力もだいぶ戻ったしな。問題ない」

「そう?なら行こっか」

あたしは靴を履いて、伸ばされた千聖の手を握り、部屋から去った
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