みんなに繋ぐ、全ての想いをここに
〜千聖 side〜

どーも、千聖だよ〜!

美愛を見送ってしばらく経つ

そしてあたしは今、美愛とは反対方向に向かって歩き出した

目指すは・・・・・・零のところ

絶対、美愛に気があると思うんだよねぇ

さっそく、確認確認っと

てくてくと西側に向かって歩く

道中、軽い視線を感じながら到着

やっぱ、違う属性の人がここにいたら、ねぇ?

それはさておき、火属性の集まりの場所に近づくにつれて熱気がすごい

さすが・・・・・・

っと、本来の目的忘れるとこだった!

辺りをきょろきょろと見回して、見慣れた顔を見つけた

零みっけ

「零ーっ」

「────?」

声を聞いたのか、零は振り返った

かなり面倒くさそうな顔で

・・・・・・そんな顔、しなくったってよくない?

微妙な怒りを感じつつ、あたしは零に近づく

1人みたい

零は基本、人とあんまり馴れ合わないからなぁ・・・・・・元々の性格が影響してるみたいで

だから美愛と打ち解けた(?)時はビックリしたんだよねー

っと、また本来の目的を忘れるとこだった

「どうした」

「んっとね、美愛のこと、送り届けたよっていう報告にきた」

「あっそ。なら直ぐに帰れ」

「いやいや、報告以外にもすることあってさ」

「は?」

「なんで美愛を・・・・・・お姫様抱っこして行ったのかなーって」

「?!」

あからさまに驚いた様子の零

・・・・・・当たりじゃん

絶対、美愛のこと好き・・・・・・そこまで行かなくても、似たような感情を持ってる

まあもしかしたら、自分よりも強いって所に惹かれたとかあるかもだけど

でもそれだけじゃ、わざわざあの零が美愛という超絶美少女をお姫様抱っこするはずないしね?
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