みんなに繋ぐ、全ての想いをここに
「んなもん・・・・・・」

「あの可愛い美愛に惚れちゃったとかー?」

「は?!知るかよあいつなんて!」

「・・・・・・素直になればいいのに」

「それだけか?ならさっさと戻れ!」

取り乱し方が尋常じゃない

寧ろその反応だと、認めてるも同じような気がするんだけど

ま、ここは黙って退散しますか

「はいはーい、末永くお幸せにぃ」

「ばっ、ちょっ?!」

言葉にならない悲鳴を残して、あたしはその場を去った

────去ろうとしたところで、あることを思い出して零に向き直る

「そーだ、零」

「は?んだよさっさと帰りやがれ」

「いや、それはいいから。あったまの良い零に質問なんだけどさ」

「おだててもなにも出ねぇぞ」

「いやいや、事実だから。って、早速質問なんだけどー・・・・・・あの美愛が、魔力枯渇で倒れるなんておかしいと思わない?」

今まで疑問に感じていたことをそのままぶつけた

零も思っていたらしく、「ああ」と小さく答えた

「おかしいとは思った・・・・・・だが本人も言っていたし、魔力枯渇で間違いないだろ。それに魔力枯渇の症状もでていたが」

「いや、そのことなんだけどね?入学式の夜・・・・・・なんの魔法も使ってないのに、美愛、キッチンで倒れたっぽいの」

「・・・・・・・・・?!」

めっちゃ驚いてんじゃん

さすが隠れ過保護な零

「それ、マジか?」

「マジだよマジ。まあ、あたしもこの目で確認したわけじゃないから倒れたって断言出来はしないけど。でも助けに行ったリーナの反応的に・・・・・・前にも同じようなことあったみたい」
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