ラブレター
どれもこれも、良い思い出なんだ。何年もあゆみと一緒にいられて、本当に幸せなんだ。一生そばにいたいと思ってる。
その願いは叶うんじゃないかな。だってあゆみも同じ気持ちだろ? 同じ気持ちだったろ?
「一生」なんて言ったら重いかもしれないけど、でも気持ちに期限を付けることはできないだろ。「とりあえず三年契約で、以降は毎年プランを見直して契約更新で」とか言ったらドン引きだろ。オレも書いててドン引きだもん。
でも、たとえ「一生」という言葉を使っても、重く考えないでほしい。死が二人を別ったらその後は、あゆみの人生を生きてほしい。オレのことは思い出さなくていい。
思い出さなくてもいいから忘れないでほしい、なんて。わがままかな。
まあ長々と書いてきたけど、つまりオレが言いたいことは、一生そばにいたいくらい、あゆみが好きだってこと。オレの一生を、あゆみに捧げるよ。
あれ、やっぱり重いかな? でもまあ、プロポーズなんて基本ちょっと重いだろうしな。
「給料の3ヶ月分の指輪だ」とか「オレのために毎朝味噌汁を作ってくれ」とかさ。この間ラジオで「年上の彼氏から、将来オレの介護をしてほしいって言われた」ってハガキが紹介されててさ。聴いてて、え、重くね? って思っちゃったよ。いや、介護問題は重要だけどさ。介護してくれる相手がいたら安心だけどさ。個性的だしこれはこれで良いんだろうけどさ。
でもどんな言葉であれ、相手を想って、その相手と一生一緒にいたいから伝えた言葉なんだよな。
だからオレの言葉は、こうだ。
オレの一生はあゆみに捧げた。一生そばにいたい。一生幸せに過ごしたい。一生そばにいてくれてありがとう。あゆみがいたから、オレの一生は幸せだった。本当だよ。