恋駅


むむむ………
こ、これは…………!

あれか!?お誘いって奴なのか!?



“全然、嫌なら断っていただいて大丈夫です!
仕事終わりじゃ疲れてるだろうし……”


“ほんとに、よかったら、でいいので
駅の近くに小さな公園があるじゃないですか、
そこで少し話したいなーなんて……”


“ダメ、ですかね…………?( ; ; )”



可愛らしい、顔文字付き。


仕事終わりかぁ……。

うん、空いてるっちゃ空いてるんだけど。


雪の忠告も忘れたわけじゃない。

どうすれば…………。



“あのさ、もしね
もし、遊びでからかってるだけなら
私なんか相手するだけ時間の無駄よ?”



………………
………………………


…………あ、ああああっ!!!


やばっ、
どストレートに送ってしまった……! !


大丈夫かな、怒るかな……
ウッセェばばあ!みたいなこと
言われちゃうのかな…………。


あわわわわ、と
脳内混乱状態に陥る私だったが



“俺、本気ですよ?”



彼の本心?それとも仮面?

わからないけど、
私の目を釘付けにするには充分な一言だった。

< 27 / 48 >

この作品をシェア

pagetop