恋駅
「芹那さんはお仕事、慣れました?」
「私?うん、まぁこれでも5年目だからね。
色々と出来てる方なんじゃないかな?」
新人教育だとか、後輩の指導だとか、
そういうものにも手を出してるし。
「え、5年目、です……か?」
「ん?うん」
どうしたものか、明らかに目を見開いて
驚いた表情で私を見据える空くん。
「えっ、と……芹那さん、って
何歳、なんですか?」
お………おぉ??
「23、だけど」
な、なんか凄く今、答えづらかった……。
もしかして空くん
私の年齢、サバ読んでた?
若い方に。
「にじゅう、さ、ん……」
あ、、
空くん、固まってる……。
ボソッと呟いた後、
俯いちゃってるし………。
まぁ、そうだよね。
18の高校生からしたら
23なんてババア。
私もそのくらいの頃は
20歳って大人だなぁなんて思ってたし。
実際、自分がその年になれば
大したことないんだって気がつくけど
やっぱり年頃。
年齢、見た目、気にするよね。