恋駅
あぁ、そっか………。
わかった。
雪がやめとけ、って念を押してきたのは。
信じるって決めたけど
やっぱり、
超えられないものっていうのはある。
「空くん、私達……会うのはもう」
やめよっか。
そう、口を開こうとした……
次の瞬間
「凄い………凄い!!
普通にハタチくらいだと思ってました!!
見た目若い!!綺麗!!
うわーーーどうしよ!!」
え……………え!!???
顔を両手で覆い、足をバタバタと
子供のように動かして
はぁーー、なんて
盛大に息を吐いた彼が顔を上げれば
もう、夜空の下でもわかるくらい真っ赤で。
「あ、俺、年気にしないんで!
5個上?何の問題もないです!!」
親指を突き出してニカッと笑顔。
な、何だ……
てっきり、こんなに上だと思わなかった
とか何とか言われて
はい、さよなら、なのかと。
ホッ……。
………あれ。
何で今………私、安堵した?
「せ、芹那さんっ!!」
「ん?」
突然の大声。
こちらを向いた空くんに両手を握られ
「やっぱり俺、
芹那さんのこと大好きです!!」
全力の
何度目かの告白を受けた。