君と永遠に続く恋をしよう
やっぱり都合がいいな、と言う彼の方に歩いて行き、私は「ううん」と首を横に振った。
「私もそれが一番嬉しい。だって、平野さんは二人目のお兄さんみたいなもんだから」
大事な人だと思うからこそ、中途半端で終わらさせたくなかった。彼が今日のうちに此処へ来てくれて、本当に有難い気持ちが湧き、「ありがとう」と囁いた。
「最後に一つ質問がある」
平野さんは真っ直ぐに私を見つめ、その視線に私も真っ直ぐと向かい合う。
「何?」
問いかけると彼は唇をの端を上げ、垂れた目尻を下げて訊ねた。
「奈央ちゃんは、あの桜庭って人をどう思う?俺の見る限り、あの人は君のことを好きだみたいだし、奈央ちゃんもあいつに惹かれてるんじゃないのか?」
賢也が生きてたら勧めるだろうな…と言われ、全くその通りです、とは言えずに弱った。
「……どうだろう。まだよく分からない」
会ってまだ数回。
生前に兄がいくら彼を推したからと言って、それで桜庭さんを意識するのは違う気がする。
「…そうか。でも、俺としては今の答えは有難いな」
「私もそれが一番嬉しい。だって、平野さんは二人目のお兄さんみたいなもんだから」
大事な人だと思うからこそ、中途半端で終わらさせたくなかった。彼が今日のうちに此処へ来てくれて、本当に有難い気持ちが湧き、「ありがとう」と囁いた。
「最後に一つ質問がある」
平野さんは真っ直ぐに私を見つめ、その視線に私も真っ直ぐと向かい合う。
「何?」
問いかけると彼は唇をの端を上げ、垂れた目尻を下げて訊ねた。
「奈央ちゃんは、あの桜庭って人をどう思う?俺の見る限り、あの人は君のことを好きだみたいだし、奈央ちゃんもあいつに惹かれてるんじゃないのか?」
賢也が生きてたら勧めるだろうな…と言われ、全くその通りです、とは言えずに弱った。
「……どうだろう。まだよく分からない」
会ってまだ数回。
生前に兄がいくら彼を推したからと言って、それで桜庭さんを意識するのは違う気がする。
「…そうか。でも、俺としては今の答えは有難いな」