君と永遠に続く恋をしよう
遺言に込められた願い
桜庭さんの部屋に着き、私は改めて彼について知ったことが二つある。
一つ目は……
「はい、グラタン」
レンジでチンで悪いけど…と言って出されたものを見て、思わず「エビ」と呟く。
「そう。海老グラタンだけど、食べれない?」
好きなんだけどな…と残念そうにする彼に向かい、「エビが好きなの!?」と声を上げた。
「ああ。一番好きなのは海老フライとか海老天だけど」
取り敢えずエビが入ってるなら何でもいいと言う彼を見て、ついポカンとしてしまう。
「何?どうした?」
まじまじと顔を見てたからだろうか、桜庭さんは手を止め、私の様子を窺った。
「いえ、あの…」
てっきり兄が私がエビ好きだと彼に教えてるんだろうと思ってた。
だから、あの映画を見た日も、海老天が大きくて美味しいと評判のお店に連れて行ってくれたんだと思って勘違いしてた。
(そうじゃなかったんだ…)
兄はそこまで詳しく私のことを話してはなかったのか。
だったら、ひょっとしてあの事も……。
一つ目は……
「はい、グラタン」
レンジでチンで悪いけど…と言って出されたものを見て、思わず「エビ」と呟く。
「そう。海老グラタンだけど、食べれない?」
好きなんだけどな…と残念そうにする彼に向かい、「エビが好きなの!?」と声を上げた。
「ああ。一番好きなのは海老フライとか海老天だけど」
取り敢えずエビが入ってるなら何でもいいと言う彼を見て、ついポカンとしてしまう。
「何?どうした?」
まじまじと顔を見てたからだろうか、桜庭さんは手を止め、私の様子を窺った。
「いえ、あの…」
てっきり兄が私がエビ好きだと彼に教えてるんだろうと思ってた。
だから、あの映画を見た日も、海老天が大きくて美味しいと評判のお店に連れて行ってくれたんだと思って勘違いしてた。
(そうじゃなかったんだ…)
兄はそこまで詳しく私のことを話してはなかったのか。
だったら、ひょっとしてあの事も……。