君と永遠に続く恋をしよう
呟きながら蝋燭に火を点け、手を合わせて拝む。
父も私達も後ろからその姿を見つめ、ぎゅっと胸が痛くなった。
「その人は今は?」
父は振り返ると広大さんを見た。彼は困ったような顔をして、「賢也が亡くなってからこっち、ずっと悔やんで苦しんでます」と教えた。
「鬱に近い状態が続いていて、食事もまともに摂れてないようなんです」
「昨日私も会ったんだけど、不眠がずっと続いてるみたいで、凄く気の毒が気がしたの」
妊娠してるかも…と不安もあったみたいだと話し、何とか説得して検査をし、可能性は多分無いと教えた。
「……でも、それで彼女が元気になれるとは思わない」
そういう人では無いようだ…と話すと、母は立ち上がって戻ってくる。
「じゃあどうすればいいの?」
賢也はもうとっくに亡くなってしまったのに…と歯痒そうにして、父も困惑気味に「そうだよな」と囁く。
「あの……私、明日香さんに此処へ来て貰って、兄さんの遺影に会って貰ったらどうかと思うの」
あの夜からずっと彼女は自分の部屋で兄が来るのを待ち受けてるんだ。
父も私達も後ろからその姿を見つめ、ぎゅっと胸が痛くなった。
「その人は今は?」
父は振り返ると広大さんを見た。彼は困ったような顔をして、「賢也が亡くなってからこっち、ずっと悔やんで苦しんでます」と教えた。
「鬱に近い状態が続いていて、食事もまともに摂れてないようなんです」
「昨日私も会ったんだけど、不眠がずっと続いてるみたいで、凄く気の毒が気がしたの」
妊娠してるかも…と不安もあったみたいだと話し、何とか説得して検査をし、可能性は多分無いと教えた。
「……でも、それで彼女が元気になれるとは思わない」
そういう人では無いようだ…と話すと、母は立ち上がって戻ってくる。
「じゃあどうすればいいの?」
賢也はもうとっくに亡くなってしまったのに…と歯痒そうにして、父も困惑気味に「そうだよな」と囁く。
「あの……私、明日香さんに此処へ来て貰って、兄さんの遺影に会って貰ったらどうかと思うの」
あの夜からずっと彼女は自分の部屋で兄が来るのを待ち受けてるんだ。