君と永遠に続く恋をしよう
「彼女を賢也に会わせてやって下さい。自分からは怯えてしまって、此処には足も運べない状態なんです」


此方から手を差し伸べてやらないと難しいと伝えると、両親は少し呆れる様な表情を浮かべた。
だけど、頭を下げ続ける私と広大さんを眺め、「もういいから」と声を発して。


「分かったから頭を上げて。その人にも賢也のお参りをして貰おう」


父はそう言うと母に向かい、「それでいいよな」と訊き返した。母は父とは違い、速攻で頷きはしなかったけど__



「……いいわ。賢也の為だから」


この世に未練を残して貰ったら困るしね…と言い、いつ連れて来るつもり?と訊ね返した。


「なるべく早くに連れて来ます。俺一人で無理そうなら、奈央さんにも手伝って貰います』


いいだろ…と広大さんは振り向くと訊いてきた。


「うん。勿論」


二人で行きましょう…と声をかけると、急に母が思い出した様に__


「ねぇ、そう言えば、昨夜はその人の所に居たの?」


そこに泊まったの?と訊かれ、私はビクッと背中を伸ばして目線を背ける。


「いえ、あの…」


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