君と永遠に続く恋をしよう
私には、顔で男を選ぶな…と言ってたくせに…と捻くれる。
勿論、顔だけで選んだ訳じゃないのは分かってる。
公務員になるくらいだから頭もいいし、だからと言って、高飛車そうな感じの人でもないと思ってた。
「…ねぇ」
明日香さんを部屋に送り届けた後、私達は広大さんの車で兄のお墓参りへ向かってた。
「前に話してくれた大学のミスキャンパスが明日香さんのこと?」
兄が付き合ってた女性の話を思い出して訊くと、ハンドルを握ったままの広大さんは、目線だけを私に流して答える。
「そうだよ」
美男美女のカップルで有名だった…と教える彼に「ふぅん」と呟き、そうか…と頭の中で思いながら窓の外を見つめた。
「何だ?どうかした?」
詰まらないのか?と訊いてくる彼に「まあね」と本音を漏らし、それでも、もしも彼女が義姉になってたら、きっと喜んだだろうな…と考えた。
「あーあ、兄さんが亡くなって詰まらない」
あの苦言ももう聞けないんだと思うとしんみりする。
広大さんは、私にしては後ろ向きな発言に振り向き、笑うでもなく「そうだな」と囁き返し、同じ様な気持ちを口にした。
勿論、顔だけで選んだ訳じゃないのは分かってる。
公務員になるくらいだから頭もいいし、だからと言って、高飛車そうな感じの人でもないと思ってた。
「…ねぇ」
明日香さんを部屋に送り届けた後、私達は広大さんの車で兄のお墓参りへ向かってた。
「前に話してくれた大学のミスキャンパスが明日香さんのこと?」
兄が付き合ってた女性の話を思い出して訊くと、ハンドルを握ったままの広大さんは、目線だけを私に流して答える。
「そうだよ」
美男美女のカップルで有名だった…と教える彼に「ふぅん」と呟き、そうか…と頭の中で思いながら窓の外を見つめた。
「何だ?どうかした?」
詰まらないのか?と訊いてくる彼に「まあね」と本音を漏らし、それでも、もしも彼女が義姉になってたら、きっと喜んだだろうな…と考えた。
「あーあ、兄さんが亡くなって詰まらない」
あの苦言ももう聞けないんだと思うとしんみりする。
広大さんは、私にしては後ろ向きな発言に振り向き、笑うでもなく「そうだな」と囁き返し、同じ様な気持ちを口にした。