君と永遠に続く恋をしよう
交際宣言の果てに
(兄さん、今日のあれ、どういうこと!?)
オフィスから真っ直ぐ家に帰った私は、リビングに飾られてある兄の遺影の前に座り込んで抗議を始めた。
(超絶イケメンが会社に来たのよ。しかも、先輩の前で、自分は私の恋人だって言っちゃって!)
あの後大変だったんだからね!?と恨み言を思いながら、角川さんが調べ上げた彼のことを思い出した。
桜庭さんの言っていた通り、名刺に印刷されてある『一ノ瀬デザイン』は、我が社の社長、一ノ瀬圭太さんの父親が経営している建築事務所だった。
私が務める『サンホーム』株式会社とは設計の提携を結んでいるところで、モデルハウスやデザイナーズマンションの設計やデザインを依頼している。
元は社長もそこで働いていたんだけど、前社長が病に倒れて亡くなり、会長自らが孫の彼を取締役に推したんだとか。
そして、桜庭さんは、その『一ノ瀬デザイン』でも有望株の一人で、社長の先輩にもあたるらしく、その関係で現在は社長の自宅を設計、建築中らしい。
(兄さん、そんな人と親友だったなんて、どうして一言も言ってくれなかったの!?)
オフィスから真っ直ぐ家に帰った私は、リビングに飾られてある兄の遺影の前に座り込んで抗議を始めた。
(超絶イケメンが会社に来たのよ。しかも、先輩の前で、自分は私の恋人だって言っちゃって!)
あの後大変だったんだからね!?と恨み言を思いながら、角川さんが調べ上げた彼のことを思い出した。
桜庭さんの言っていた通り、名刺に印刷されてある『一ノ瀬デザイン』は、我が社の社長、一ノ瀬圭太さんの父親が経営している建築事務所だった。
私が務める『サンホーム』株式会社とは設計の提携を結んでいるところで、モデルハウスやデザイナーズマンションの設計やデザインを依頼している。
元は社長もそこで働いていたんだけど、前社長が病に倒れて亡くなり、会長自らが孫の彼を取締役に推したんだとか。
そして、桜庭さんは、その『一ノ瀬デザイン』でも有望株の一人で、社長の先輩にもあたるらしく、その関係で現在は社長の自宅を設計、建築中らしい。
(兄さん、そんな人と親友だったなんて、どうして一言も言ってくれなかったの!?)