君と永遠に続く恋をしよう
振り返る男の顔を見て頷き、「お前を見てたら普通じゃ物足らなくなるのかもしれないぞ」と付け足した。
「何でだよ」
納得いかない感じの賢也は、同じ男の俺から見てもいい男だ。
イケメンで物腰が柔らかくて、誰に対してもまあまあ親切で優しくて。
「きっとお前を見てると無意識のうちに理想が高くなってしまうのかもしれないぞ。性格も良くて顔もいい男なんてそうそう居ないからな。どちらかを選ぶと失敗して、それを繰り返してるだけなのかもしれない」
お前が悪いんだ、と言い切ると、賢也は不貞腐れたようにテーブルに伏せてしまった。
「俺の所為なのか?」
そりゃ顔で男を選ぶなとは散々言ってたけどな…とこぼす相手を笑い、「誰か知り合いにいい奴はいないのか?」と訊いてみた。
「いい男か……そういうのが居たら、とっくに紹介してやってるよ」
居ないから似たような失敗を繰り返してるんだろう、と嘆く親友に「ご愁傷様」と返し、水割りのグラスを飲み干した時だ。
「そうだ!一人いた!」
思い出したようにテーブルから顔を上げ、振り向いた賢也は俺を指差してこう言った。
「何でだよ」
納得いかない感じの賢也は、同じ男の俺から見てもいい男だ。
イケメンで物腰が柔らかくて、誰に対してもまあまあ親切で優しくて。
「きっとお前を見てると無意識のうちに理想が高くなってしまうのかもしれないぞ。性格も良くて顔もいい男なんてそうそう居ないからな。どちらかを選ぶと失敗して、それを繰り返してるだけなのかもしれない」
お前が悪いんだ、と言い切ると、賢也は不貞腐れたようにテーブルに伏せてしまった。
「俺の所為なのか?」
そりゃ顔で男を選ぶなとは散々言ってたけどな…とこぼす相手を笑い、「誰か知り合いにいい奴はいないのか?」と訊いてみた。
「いい男か……そういうのが居たら、とっくに紹介してやってるよ」
居ないから似たような失敗を繰り返してるんだろう、と嘆く親友に「ご愁傷様」と返し、水割りのグラスを飲み干した時だ。
「そうだ!一人いた!」
思い出したようにテーブルから顔を上げ、振り向いた賢也は俺を指差してこう言った。