君と永遠に続く恋をしよう
酒を注がれるのもどこか嫌がっている感じが見受けられて、つくづく勿体ないな…と思ってしまった。
(将を攻め落とすには周りからが鉄則なのに)
そんな気が彼にあるのかどうかは知らないが、何となくそんなことを考えてしまう。
別に彼女を追い込むつもりも俺にはないんだが、周りのウケがいい方が何かと助かることが多いんだ。
食事が済んで一時間くらいすると、平野は立ち上がって「帰ります」と言い出した。
「もう帰るの?」
彼女は残念そうに振り返り、平野も「また来るよ」と返事している。
「今度は奈央ちゃんが好きな焼き芋を持って来るから」
話の中で、焼き芋を食べて喉に詰まらせかけたことがあったろ、と言っていた。
彼女はそれを聞いてムッとして、「もう!」と言いながら相手の腕を叩いている。平野もそんな彼女に笑いかけ、「芋以外にして」と彼女に言い渡されていた。
(なんかなぁ。側から見てると、バカップルのじゃれ合いの様にも見えるんだが)
俺は詰まらなくなり、つい飲む速度を上げてしまった。
父親もそれが頼もしいらしく、どんどん俺に酒を勧めた。
(将を攻め落とすには周りからが鉄則なのに)
そんな気が彼にあるのかどうかは知らないが、何となくそんなことを考えてしまう。
別に彼女を追い込むつもりも俺にはないんだが、周りのウケがいい方が何かと助かることが多いんだ。
食事が済んで一時間くらいすると、平野は立ち上がって「帰ります」と言い出した。
「もう帰るの?」
彼女は残念そうに振り返り、平野も「また来るよ」と返事している。
「今度は奈央ちゃんが好きな焼き芋を持って来るから」
話の中で、焼き芋を食べて喉に詰まらせかけたことがあったろ、と言っていた。
彼女はそれを聞いてムッとして、「もう!」と言いながら相手の腕を叩いている。平野もそんな彼女に笑いかけ、「芋以外にして」と彼女に言い渡されていた。
(なんかなぁ。側から見てると、バカップルのじゃれ合いの様にも見えるんだが)
俺は詰まらなくなり、つい飲む速度を上げてしまった。
父親もそれが頼もしいらしく、どんどん俺に酒を勧めた。