君と永遠に続く恋をしよう
確かに両親は、先週も先々週も嬉しそうだった。
特に父は馴染みの深い平野さんよりも桜庭さんの方を気に入ってしまい、日曜日の朝も二日酔いで痛む頭を抱え込みながら、こんな冗談を言ってたんだ。
「桜庭君が奈央の彼氏になってくれるといいのになぁ」
私は直ぐに「冗談じゃない!」と怒鳴った。
父も母もそれを聞いて呆れ、「何をそんなに怒ってるんだ?」と不思議そうにしてた。
(言える筈ないじゃない。隙ついてキスされたなんて!)
誰がそんな恥ずかしいこと…と思って受付カウンターをドン!と叩く。
誰があんな人と…顔を歪めたら、角川さんがそれ見てビクッとした。
「奈央ちゃん、顔怖いよ」
何か怒ってる?と問う角川さんの声にハッとして、慌てて頬を包み込む。
「別に何も怒っていませんから」
意識して笑顔を作るが頬が引きつる。
これもあの人の所為だと胸の中で呟き、二度とオフィスに来ないよう、塩でも撒きたい心境になった。
特に父は馴染みの深い平野さんよりも桜庭さんの方を気に入ってしまい、日曜日の朝も二日酔いで痛む頭を抱え込みながら、こんな冗談を言ってたんだ。
「桜庭君が奈央の彼氏になってくれるといいのになぁ」
私は直ぐに「冗談じゃない!」と怒鳴った。
父も母もそれを聞いて呆れ、「何をそんなに怒ってるんだ?」と不思議そうにしてた。
(言える筈ないじゃない。隙ついてキスされたなんて!)
誰がそんな恥ずかしいこと…と思って受付カウンターをドン!と叩く。
誰があんな人と…顔を歪めたら、角川さんがそれ見てビクッとした。
「奈央ちゃん、顔怖いよ」
何か怒ってる?と問う角川さんの声にハッとして、慌てて頬を包み込む。
「別に何も怒っていませんから」
意識して笑顔を作るが頬が引きつる。
これもあの人の所為だと胸の中で呟き、二度とオフィスに来ないよう、塩でも撒きたい心境になった。