君と永遠に続く恋をしよう
「久し振り。元気だった?」
(…って言うか、貴方には反省の色はゼロな訳!?)
厚顔無恥な感じで私の目の前に立った彼は、フ…と微笑み、「もう帰るところ?」と訊いてくる。
「そりゃ…」
本当は外で友達と食事でも…と思ってたけど、此処でこの人と会ったなら、家に真っ直ぐ帰った方が安全だな、と思えた。
「ちょっと寄り道しないか?さっき取り引き先の施主さんから、これを貰ってさ」
これ…と言って彼がポケットから取り出したのは映画の招待券。
映画会社の専務が施主らしく、「彼女と一緒にどうぞ」と言ってくれたそうだ。
「私、桜庭さんの彼女じゃないんですけど」
貴方がいくらそういうつもりでいても…と身構えると、まあいいだろ、と言って聞かない。
「そんなツレないこと言うなよ。折角くれたんだし、今からなら食事してもレイトショーには十分間に合う時間だし」
行こう、と言ってチケットを手渡す。
私はちらっとそれに目線を流し、最初は行くもんか、と歯を食いしばり掛けたんだけど__
(…って言うか、貴方には反省の色はゼロな訳!?)
厚顔無恥な感じで私の目の前に立った彼は、フ…と微笑み、「もう帰るところ?」と訊いてくる。
「そりゃ…」
本当は外で友達と食事でも…と思ってたけど、此処でこの人と会ったなら、家に真っ直ぐ帰った方が安全だな、と思えた。
「ちょっと寄り道しないか?さっき取り引き先の施主さんから、これを貰ってさ」
これ…と言って彼がポケットから取り出したのは映画の招待券。
映画会社の専務が施主らしく、「彼女と一緒にどうぞ」と言ってくれたそうだ。
「私、桜庭さんの彼女じゃないんですけど」
貴方がいくらそういうつもりでいても…と身構えると、まあいいだろ、と言って聞かない。
「そんなツレないこと言うなよ。折角くれたんだし、今からなら食事してもレイトショーには十分間に合う時間だし」
行こう、と言ってチケットを手渡す。
私はちらっとそれに目線を流し、最初は行くもんか、と歯を食いしばり掛けたんだけど__