君と永遠に続く恋をしよう
(どれだけ食べると思ってるの!?)
もう高校生じゃないんだから…と呆れてしまい、これだけの量をどうしようかと迷った。
(お父さんはケーキ苦手だし、生クリーム使ってるならお母さんもあまり食べないしな)
中身はどんなのだろうと思って開けて見ると、カスタードクリームを使ったフルーツタルトだ。
(美味しそう。でも、多過ぎる)
平野さん…と呆れ返りながらも、あの人には前からこういうところがあったな、と思い出した。
優しくていい人なんだけど、やる事がいつも抜けてると言うか、何処か空回ってる感じがする。
それで時々兄を怒らせたりして、それでも彼が底抜けに人がいいもんだから、仕様がなく兄は許してやってた。
(このケーキを兄さんにもお供えして食べて貰おう)
友人の持ってきたケーキなんだからいいよね、と考えながら切り分け、母にも少し手伝ってもらうことにした。
「…はい、兄さん」
遺影の前に四分の一の大きさに切ったタルトを置くと、兄が多少苦笑してる様子にも見える。
「平野さんが持ってきたんだから協力してよね」
もう高校生じゃないんだから…と呆れてしまい、これだけの量をどうしようかと迷った。
(お父さんはケーキ苦手だし、生クリーム使ってるならお母さんもあまり食べないしな)
中身はどんなのだろうと思って開けて見ると、カスタードクリームを使ったフルーツタルトだ。
(美味しそう。でも、多過ぎる)
平野さん…と呆れ返りながらも、あの人には前からこういうところがあったな、と思い出した。
優しくていい人なんだけど、やる事がいつも抜けてると言うか、何処か空回ってる感じがする。
それで時々兄を怒らせたりして、それでも彼が底抜けに人がいいもんだから、仕様がなく兄は許してやってた。
(このケーキを兄さんにもお供えして食べて貰おう)
友人の持ってきたケーキなんだからいいよね、と考えながら切り分け、母にも少し手伝ってもらうことにした。
「…はい、兄さん」
遺影の前に四分の一の大きさに切ったタルトを置くと、兄が多少苦笑してる様子にも見える。
「平野さんが持ってきたんだから協力してよね」