俺様社長の溺愛~大人の恋を指南して~
1.新入社員です!
「…届かない」
150センチと言う小さいからだを目一杯伸ばし、頼まれた資料をホワイトボードに張り付ける作業をしている私は、新入社員の有坂結愛。
両親も小柄で、その間に産まれた私も勿論小さい。
小さくて可愛いと言われても、嬉しくない。
私はいつも子供扱い。大人になった今も、女性扱いなんてされるわけもなく。
「…他の背の高い人に、頼めばいいのに」
総務課の新入社員は私だけ。一緒にしてくれる先輩は、別の用事を頼まれて、結局一人でこの仕事。
そんなとき、タイミング良く会議室のドアが開いた。
先輩が帰ってきたのかな。これで、この資料もはれる。
「学生がこんなところで何してる?」
知らない声。
ん?
学生?…もしかして、私のこと?!
「なっ?!…れっきとした大人です!」
カチンときた私は、怒った声で振り返った。
…
顔を見てから、反論すべきだったと後悔しても、後の祭り。
「君は…総務課の…新入社員、か?」
…未だ、疑いの目で、見られる始末。
私はため息をつき、もう一度頷いて見せた。
150センチと言う小さいからだを目一杯伸ばし、頼まれた資料をホワイトボードに張り付ける作業をしている私は、新入社員の有坂結愛。
両親も小柄で、その間に産まれた私も勿論小さい。
小さくて可愛いと言われても、嬉しくない。
私はいつも子供扱い。大人になった今も、女性扱いなんてされるわけもなく。
「…他の背の高い人に、頼めばいいのに」
総務課の新入社員は私だけ。一緒にしてくれる先輩は、別の用事を頼まれて、結局一人でこの仕事。
そんなとき、タイミング良く会議室のドアが開いた。
先輩が帰ってきたのかな。これで、この資料もはれる。
「学生がこんなところで何してる?」
知らない声。
ん?
学生?…もしかして、私のこと?!
「なっ?!…れっきとした大人です!」
カチンときた私は、怒った声で振り返った。
…
顔を見てから、反論すべきだったと後悔しても、後の祭り。
「君は…総務課の…新入社員、か?」
…未だ、疑いの目で、見られる始末。
私はため息をつき、もう一度頷いて見せた。
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