俺様社長の溺愛~大人の恋を指南して~
卵焼きを盗んだ犯人の顔を見て固まってしまった。
助け船を出したのは、要。
「社長…休憩ですか?」
「あぁ、たまには社食でランチしようと思ってな。有坂さん、その卵焼き、俺好み」
「え、あ、ど、どうも」
シドロモドロに答える私を見て、社長はクスッと笑うと、定食ののったおぼんをテーブルに置くなり、何の迷いもなく、私の隣に座った。
…さっきまでの楽しさはどこへやら。
私の顔から笑顔は消え、黙々とお弁当を食べていく。
私のそんな様子を見て、要は何とかその場を乗り越えようと、社長に話しかけては、笑みを浮かべ、そそくさと定食を食べ終わると、私が食べ終わったのを見届けると。
「社長…私たちはこれで、仕事に戻りますので。行くぞ、有坂」
「はい…社長、失礼します」
何とか笑顔を張り付けて、その場を後にする。
…あれ?
一緒に来ていたはずの要がいない。
私は何事かと思い、辺りをキョロキョロしてみたが、やっぱり要は見当たらなくて、私は仕方なく、一人でオフィスに戻った。
…デスクに戻り、腰かけると、マイボトルのコーヒーを飲む。
そして、昼からの業務を再開しようとしたときだった。
「…有坂」
どこからか戻ってきた要が私に声をかけてきた。
助け船を出したのは、要。
「社長…休憩ですか?」
「あぁ、たまには社食でランチしようと思ってな。有坂さん、その卵焼き、俺好み」
「え、あ、ど、どうも」
シドロモドロに答える私を見て、社長はクスッと笑うと、定食ののったおぼんをテーブルに置くなり、何の迷いもなく、私の隣に座った。
…さっきまでの楽しさはどこへやら。
私の顔から笑顔は消え、黙々とお弁当を食べていく。
私のそんな様子を見て、要は何とかその場を乗り越えようと、社長に話しかけては、笑みを浮かべ、そそくさと定食を食べ終わると、私が食べ終わったのを見届けると。
「社長…私たちはこれで、仕事に戻りますので。行くぞ、有坂」
「はい…社長、失礼します」
何とか笑顔を張り付けて、その場を後にする。
…あれ?
一緒に来ていたはずの要がいない。
私は何事かと思い、辺りをキョロキョロしてみたが、やっぱり要は見当たらなくて、私は仕方なく、一人でオフィスに戻った。
…デスクに戻り、腰かけると、マイボトルのコーヒーを飲む。
そして、昼からの業務を再開しようとしたときだった。
「…有坂」
どこからか戻ってきた要が私に声をかけてきた。