俺様社長の溺愛~大人の恋を指南して~
まだ、私の顔を見ていない社長は、私の肩を引き寄せて、兄弟に紹介する。
「この子、今季から入った新入社員の有坂結愛さん」
「こんばんは。社長に自宅に連れてこられて、災難だったね」
「ぇ、えぇ」
頭が上手く回らず笑顔がひきつる。
「コイツ、俺の弟の瑞樹(みずき)」
私の予感は確信へと変わる。
「…結愛?」
私の顔を見た社長が、ようやく私の顔色が悪いことに気づく。
「お邪魔しちゃ悪いから、今夜は帰るよ」
「瑞樹、なんか用があったんじゃないのか?家に来るなんて珍しいのに」
「良樹だって、自宅に女の子連れてくるなんて初めてだろ?」
そう言うと、瑞樹は社長の肩を叩いて、玄関に向かって歩き出す。
…怖いけど、確認だけはしなくては。
そう思って、私は思わず瑞樹を追いかけていた。
「瑞樹先輩…ですか?」
靴を履いた瑞樹が振り返るなり、私に微笑んだ。
「…あれ以来、だな。あれからどれだけ俺が結愛を探したか、知らないだろ?」
「…」
その言葉に後退りする。
そうだ、瑞樹はこんな人だった。
「見つけたからには、もう逃がさないから」
「結愛?」
「じゃ、今夜はとりあえずおやすみ」
そう言うと、暗闇の中へ消えていった。
「この子、今季から入った新入社員の有坂結愛さん」
「こんばんは。社長に自宅に連れてこられて、災難だったね」
「ぇ、えぇ」
頭が上手く回らず笑顔がひきつる。
「コイツ、俺の弟の瑞樹(みずき)」
私の予感は確信へと変わる。
「…結愛?」
私の顔を見た社長が、ようやく私の顔色が悪いことに気づく。
「お邪魔しちゃ悪いから、今夜は帰るよ」
「瑞樹、なんか用があったんじゃないのか?家に来るなんて珍しいのに」
「良樹だって、自宅に女の子連れてくるなんて初めてだろ?」
そう言うと、瑞樹は社長の肩を叩いて、玄関に向かって歩き出す。
…怖いけど、確認だけはしなくては。
そう思って、私は思わず瑞樹を追いかけていた。
「瑞樹先輩…ですか?」
靴を履いた瑞樹が振り返るなり、私に微笑んだ。
「…あれ以来、だな。あれからどれだけ俺が結愛を探したか、知らないだろ?」
「…」
その言葉に後退りする。
そうだ、瑞樹はこんな人だった。
「見つけたからには、もう逃がさないから」
「結愛?」
「じゃ、今夜はとりあえずおやすみ」
そう言うと、暗闇の中へ消えていった。