俺様社長の溺愛~大人の恋を指南して~
私の言葉に社長は目を見開く。

「私がいくら社長を想ったとしても、通じることのない気持ちなんて、「今なんて言った?」

…。

今なんて言った?

わたし、今言うはずのない気持ちを、ポロっと言ってしまった気がする。

「すみません、今のは何かの聞き違いです。いえ、言い間違いです。忘れてください」

弁当を握りしめて立ち上がるも、社長に引き寄せられて動けなくなった。

「忘れられる訳がないだろ?」

「だから、社長には、素敵な彼女が」

「それは、結愛の何かの勘違いじゃないのか?」


…。


勘違い?

そんなわけない。

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