俺様社長の溺愛~大人の恋を指南して~
「やっと黙ったか」

そう言って、満足した顔。

私は驚いて口をパクパク…

そんな私を見て、社長はフッと笑うと。

「さぁ、今日は休みだ。結愛の話を聞こうじゃないか?」

「い、いや。こんな格好でこんなところで話すのは」

いかがなものかと思います。

「傍にいるからいいんだろ?俺は結愛が好きだよ。結愛の全てを俺のものにしたい。結愛は?俺のことどう思ってる?」

「私は」

「私は?」

至近距離で見つめられ、困惑する。

「社長に惹かれて…社長に会いたくて…声が聞きたいと思ったり…すき、なのかもしれません」

私の言葉に社長は目を細めた。

「それはかもじゃない。完璧に惚れてんだよ」

そう言うと、さっきよりも深く深くキスをする。

私はただそれを、一心不乱に受け止めるだけ。

でも。

大きな疑問を思い出すと、そのキスを止めた。

「待って」
「長いこと待った、もう待てない」

「社長には、彼女がいるのに」

社長の動きが止まった。

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