俺様社長の溺愛~大人の恋を指南して~
気持ちもさも

痛みも、

今まで一度も見たことのない良樹の顔も。

全て受け入れられたのは、


何度も、何度も。

良樹が、『愛してる』と言ってくれたから。

私はこの人の傍にいても良いんだと、心の中で強く思った。




全てを終えた私は、幸せに包まれ、深い眠りへと落ちていく。

そんな私の髪を、愛しそうに優しく撫でる良樹は、とても幸せな気持ちだった。

こんなにも深く、人を愛したことの無かった良樹は自分でも、こんなに私にハマるなんて、思わなかった。

愛しくて、恋しくて、ずっと傍で、見ていたい。笑顔も、怒った顔も、泣き顔も。

一秒だって見逃したくない。

存分に撫でた良樹は、今度は私を抱き締めて、目を瞑った。

私と片時も離れないでいるには、どうすればいいのか。

そんな事を考えているうちに、深い眠りへと落ちていった。

今、この瞬間は、たった二人の愛しくて、優しい時間だった。
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