俺様社長の溺愛~大人の恋を指南して~
あの、パーティーの一件以降、悠翔と会うことはなく、あの出来事すら、忘れかけていた。
社長は社長室で、雑務中。
私は、社長に頼まれたものを、各課へ配り、得意先への届け物を届けるため、社外へ出ていた。
仕事を済ませ、社に戻るため、道端でタクシーを捕まえるため、手を上げた。
「…っ?!」
その手を突然誰かが掴んだ。
背が高く誰だかわからない。
「離してください!」
そう言って、手をブンブン降るも、離してくれず、歩き出してしまった。
怖くなった私は、好奇の目に晒されるの覚悟で叫ぼうとした。
「離せ」
そんな時、誰かが私を助けてくれた。
助けてくれた相手が私の顔を心配そうに覗きこんだ。
「大丈夫?」
「瑞樹さん」
半泣きの私が、とりあえず、無傷で無事だと分かった瑞樹はホッとして、でもすぐに連れ去ろうとした男を睨み見た。
「嫌がる女性を無理やり連れ去ろうとするなんて、犯罪だ」
「あぁ、残念。今日は、誰にも邪魔されず二人きりで話せると思ったのに」
そう言って、残念そうな顔をしたのは。
「西園寺悠翔」
私の口からポロっと出た。
社長は社長室で、雑務中。
私は、社長に頼まれたものを、各課へ配り、得意先への届け物を届けるため、社外へ出ていた。
仕事を済ませ、社に戻るため、道端でタクシーを捕まえるため、手を上げた。
「…っ?!」
その手を突然誰かが掴んだ。
背が高く誰だかわからない。
「離してください!」
そう言って、手をブンブン降るも、離してくれず、歩き出してしまった。
怖くなった私は、好奇の目に晒されるの覚悟で叫ぼうとした。
「離せ」
そんな時、誰かが私を助けてくれた。
助けてくれた相手が私の顔を心配そうに覗きこんだ。
「大丈夫?」
「瑞樹さん」
半泣きの私が、とりあえず、無傷で無事だと分かった瑞樹はホッとして、でもすぐに連れ去ろうとした男を睨み見た。
「嫌がる女性を無理やり連れ去ろうとするなんて、犯罪だ」
「あぁ、残念。今日は、誰にも邪魔されず二人きりで話せると思ったのに」
そう言って、残念そうな顔をしたのは。
「西園寺悠翔」
私の口からポロっと出た。