俺様社長の溺愛~大人の恋を指南して~
7.引き裂かれた心
西園寺は、思い通りに事が運ぶことが、何よりも可笑しかった。
優子の事で、笠原良樹を心底恨んでいる。
大事な妹が良樹のせいで死んでしまったこと。
西園寺と優子は、血の繋がりはなかった。両親の連れ子で、再婚。
西園寺は、優子を1人の女性として愛していた。
大人になったら、結婚することも考えていた。
それなのに、ある日突然、目の前から姿を消した。
やっと会えると思ったときは、もう、遅かった。
大学病院の病室の上で、1人の男の腕のなかで、息を引き取っていた。
優子は幸せだったのか?
死んでしまった今、それを確かめる術はない。
二人で笑い会う写真を見つめ、ため息をついた。
西園寺の横に立つ、笑顔の女性は、本当は結愛に似てるなんてあり得ない。
可愛らしい容姿の結愛。
かたや優子は、スレンダーで背の高い、黒髪ストレートロングの、美人だった。
画像をいじって、西園寺の横に、結愛の笑顔の画像を付け足したのだ。
それは全て、社長と結愛を別れさせるためだった。
「笠原良樹、お前は幸せになんてさせない」
そう言うと、スマホをデスクにおき、専務室を出ていった。
優子の事で、笠原良樹を心底恨んでいる。
大事な妹が良樹のせいで死んでしまったこと。
西園寺と優子は、血の繋がりはなかった。両親の連れ子で、再婚。
西園寺は、優子を1人の女性として愛していた。
大人になったら、結婚することも考えていた。
それなのに、ある日突然、目の前から姿を消した。
やっと会えると思ったときは、もう、遅かった。
大学病院の病室の上で、1人の男の腕のなかで、息を引き取っていた。
優子は幸せだったのか?
死んでしまった今、それを確かめる術はない。
二人で笑い会う写真を見つめ、ため息をついた。
西園寺の横に立つ、笑顔の女性は、本当は結愛に似てるなんてあり得ない。
可愛らしい容姿の結愛。
かたや優子は、スレンダーで背の高い、黒髪ストレートロングの、美人だった。
画像をいじって、西園寺の横に、結愛の笑顔の画像を付け足したのだ。
それは全て、社長と結愛を別れさせるためだった。
「笠原良樹、お前は幸せになんてさせない」
そう言うと、スマホをデスクにおき、専務室を出ていった。