皇帝陛下の花嫁公募
第七章 仕掛けられた罠
リゼットの味方は、今のところナディアとテオだけだ。
ナディアはリゼットの日常生活においてなくてはならない人だが、テオは情報をあちこちから集めてきてくれた。
テオはリゼットの個人的な護衛ということで、リゼットの行くところについてきてくれる予定だったが、今はそれを変更して、宮殿のいろんな場所へ行き、人のよさそうな相手から話を引き出していた。
なんといっても、小柄で少年のような姿のテオだ。誰にでも話しかけ、人懐こいので、警戒心を持たれにくい。まさか護衛として働いている武道の達人とは思われないのだ。
一方、リゼットはナディアを連れて、宮殿のあちこちに出向いていた。
女官から案内をされたものの不充分で、そもそも最初からちゃんと教える気もなかったようだ。だから、リゼットはナディアと二人で宮殿の探検を楽しんでいた。
見取り図もちゃんと作った。場所によっては入ってはいけないところもあり、衛兵に止められたりしたが、何があるのかを訊いてみると、ちゃんと答えてくれた。
ナディアはリゼットの日常生活においてなくてはならない人だが、テオは情報をあちこちから集めてきてくれた。
テオはリゼットの個人的な護衛ということで、リゼットの行くところについてきてくれる予定だったが、今はそれを変更して、宮殿のいろんな場所へ行き、人のよさそうな相手から話を引き出していた。
なんといっても、小柄で少年のような姿のテオだ。誰にでも話しかけ、人懐こいので、警戒心を持たれにくい。まさか護衛として働いている武道の達人とは思われないのだ。
一方、リゼットはナディアを連れて、宮殿のあちこちに出向いていた。
女官から案内をされたものの不充分で、そもそも最初からちゃんと教える気もなかったようだ。だから、リゼットはナディアと二人で宮殿の探検を楽しんでいた。
見取り図もちゃんと作った。場所によっては入ってはいけないところもあり、衛兵に止められたりしたが、何があるのかを訊いてみると、ちゃんと答えてくれた。