皇帝陛下の花嫁公募
「えっ」

 テオは男性にしては小柄だが、女装するとどうなるだろう。やはりごつい感じになるのではないだろうか。

「……冗談だ」

 リゼットとナディアは同時に笑い出した。


 自分には心強い味方がいる。彼らと組んで、宮殿に潜入し、アンドレアスを守る。できることなら、宮殿に潜んでいるスパイを炙りだして捕まえたい。

 でも、わたし達なら何かできる気がするの。

 リゼットはそう思った。
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