それでも、わたしはこれを恋と名付けたい。
職場でお世話になってる社員さんたちにも買っていこうかな…
うちは女性が多いから、男性の数自体はそんなに多くない。
だから、1人ずつに渡しても金額的にはそんなに高くはならないだろう。
全員分買ったものの、一ノ瀬さんは特に人気だから渡せないかもしれないな…
一ノ瀬さんには普段お世話になっているし…これぐらいしてもいいよね。
帰り際、寄る予定のなかった雑貨屋に寄ってから帰った。
「まさくんにチョコレート作りたかったんだけど渡せないよね、ごめん…」
『手作りのチョコレート、いつか食べさせてくれる?』
「……うん、もちろんだよ!」
1日の中で、1番大好きで、大切な時間。