それでも、わたしはこれを恋と名付けたい。
「ずっと見てたから、分かるんだよ。
何かあったんだなって、
無理してるのが分かるのに、何もしてやれない自分に、腹が立った」
わたしのこと、今までちゃんと見ててくれる人なんていないと思ってた。
元カレはモテる人だったし、自分の交友関係に口を出されるのが嫌いな人で、
わたしのことも口出ししないから、俺のやることにも口出しするなって感じの人。
まさくんは…まだ学生さんだから学業にバイトで自分のことで日々精一杯だったと思う。
「俺が職場の上司だから相談しづらいなら、それはそれで構わない。
でも信頼できる人が、何でも打ち明けられる人が身近にいないなら
俺に、その役目をさせてほしい」