MちゃんとS上司の恋模様



 笑ってごまかすが、そんな子供だましが通用するお兄ちゃんではない。この二十五年という間、お兄ちゃんの妹をしている私はよぉく知っていることだ。

「どうする? 真琴。このお兄ちゃんにすべて話してくれるよね? ね?」
「う……」

 ドS悪魔にニヒルに笑われた以上、平伏す妹はなされるがままだ。
 ガックリと肩を落とし、今置かれている現状をお兄ちゃんに話したのだった。 



< 69 / 182 >

この作品をシェア

pagetop