たとえば、キミをすきになって。
*01
せんぱいは。
「颯ハヤトー!!おはよー!」
下駄箱で聞こえた大きな声に思わず体が反応してしまう。
はああ、、、だめだな、、
わたしは下駄箱を後にして教室に向かった。
「千栞チヒロ!!おはよ~」
教室に入るといちばんに声をかけてくれる親友の朱里アカリ。
朱里の笑顔は安心するんだよな、やっぱり。
「朱里いいいい、」
私が朱里の机に座ろうと駆け寄ると、“わかったから離れて”と言われてしまった。
うう、朱里ひどい...。