たとえば、キミをすきになって。
「あ、朱里...」
「これから大変そうね、千栞。」
え?
「なん..「ほら、さっさと片付けて私達も帰るわよ」」
なんで、と聞こうとしたら朱里は私を急かした。
確かにもうすぐ昼休みが終わる。
もう、1時間も経ったのか。
「ほら、午後の授業はボーッとしないのよ!!」
「うっ、はーい、、。」
*
「朱里、部活頑張ってね」
「千栞もね。」
朱里は、軽音部に入ってる。
ドラム担当。私もよくはわからないんだけど、相当上手いらしい。
私たちの学校は、ほとんどの部活が文化祭を区切りにしている。
多分、文武両道を外に示したいんだろうなって思ってる。
だから軽音部も、勿論私の演劇部もそして、バスケ部も文化祭まで高校3年生と一緒に活動ができるのだ。
「失礼しまーす。」
私は部室のドアを開けた。