不器用な彼女
「社長がまた無茶振りしたんですか〜?」なんて一美は笑っている。

「ちょ…今その話…やめませんか?」

「あぁ?無視しといてお前が話のタイミングをとやかく言うな!
“俺への不満はお前が俺に言え”と言ったはずだけど? 俺は謝ったからな!…今夜空けとけ、アホ!」

「…はい」

うん。社長は不機嫌だ。


「何?何?えっ???」

少し悟ったように一美が目を白黒させている。






「俺と櫻井、付き合い始めたから」






サラッと、堂々と社長は宣言をした。







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