不器用な彼女
へそ曲がり王子
「で、最近どうなの?」
昼休み、一美からいきなりの質問。
お腹は少し膨らみ、悪阻も落ち着き、「赤ちゃんの分も食べなきゃ」なんて大きなお弁当をテーブルに広げている。
コンビニ弁当から手作り弁当へと、一美なりに体を考えているらしい。
「最近って、何ですか?」
「わかってるくせに!社長とどうなのよ?」
「普通だと思いますけど」
「結婚しないの?」
「うっ!」
詩織はウインナーを喉に詰まらせて目を白黒させる。
呼吸が妨げられ焦ってまだ形のあるウインナーを無理やり飲み込んだ。
「…まだ、付き合い始めて2ヶ月ですよ!結婚なんて…ナイナイ!」
顔の前で手をヒラヒラさせる詩織に、一美は白い封筒を差し出した。
「私、結婚する」
「お、おめでとうございます」
「お腹、こんなんだから…日程が急だけど…社長と…来てもらえる?」
嬉しそうにお腹に手を当てる一美はもうすっかり母親の顔をしていた。
昼休み、一美からいきなりの質問。
お腹は少し膨らみ、悪阻も落ち着き、「赤ちゃんの分も食べなきゃ」なんて大きなお弁当をテーブルに広げている。
コンビニ弁当から手作り弁当へと、一美なりに体を考えているらしい。
「最近って、何ですか?」
「わかってるくせに!社長とどうなのよ?」
「普通だと思いますけど」
「結婚しないの?」
「うっ!」
詩織はウインナーを喉に詰まらせて目を白黒させる。
呼吸が妨げられ焦ってまだ形のあるウインナーを無理やり飲み込んだ。
「…まだ、付き合い始めて2ヶ月ですよ!結婚なんて…ナイナイ!」
顔の前で手をヒラヒラさせる詩織に、一美は白い封筒を差し出した。
「私、結婚する」
「お、おめでとうございます」
「お腹、こんなんだから…日程が急だけど…社長と…来てもらえる?」
嬉しそうにお腹に手を当てる一美はもうすっかり母親の顔をしていた。