不器用な彼女
波乱の予感?
彼女失格?
一美が退職しいつもにも増して忙しい日々だ。
そんな日が数週間過ぎた後、事務所に新しい事務員として若い女の子が面接にやって来た。
小柄で目がパッチリしていて、フワフワの巻き髪にポチャっとした唇、爪にはキラキラしたストーン輝いていて、いかにも女の子らしい。
社長は履歴書片手に鋭い目付きで質問をしている。
「おけ。ま、カツミの紹介なら間違いないだろって事で…来週から来れる?」
「はい、大丈夫でーす」
何とも軽い感じ。
「詩織、ちょっとこっち来て」
社長に呼ばれた。
「来週から木村の代わりに来てもらう事になった、坂上茉由(さかがみまゆ)さん。こっち、櫻井詩織。当面の指導者は俺だけど、現場に行ってる事もあるから…そん時は詩織に何でも聞いて?」
「櫻井です。宜しくお願いします」
「坂上です。宜しくお願いします!詩織先輩って呼んでも良いですか〜?」
少し馴れ馴れしい感じに引きつつも、ずっと下っ端だった詩織は“先輩”と呼ばれる事が少し嬉しかったりする。
「平日4日勤務で9時〜16時ね、アルバイトだけど、仕事は仕事だからちゃんとやって?」
「はい!大丈夫です!」
「じゃあ、そう言う事で」
「ありがとうございました」
愛嬌たっぷり、やる気たっぷりの19歳の女の子は明るく挨拶すると帰って行った。
この子の出現でこの後苦労するなんて、この時は思っても居なかった。
そんな日が数週間過ぎた後、事務所に新しい事務員として若い女の子が面接にやって来た。
小柄で目がパッチリしていて、フワフワの巻き髪にポチャっとした唇、爪にはキラキラしたストーン輝いていて、いかにも女の子らしい。
社長は履歴書片手に鋭い目付きで質問をしている。
「おけ。ま、カツミの紹介なら間違いないだろって事で…来週から来れる?」
「はい、大丈夫でーす」
何とも軽い感じ。
「詩織、ちょっとこっち来て」
社長に呼ばれた。
「来週から木村の代わりに来てもらう事になった、坂上茉由(さかがみまゆ)さん。こっち、櫻井詩織。当面の指導者は俺だけど、現場に行ってる事もあるから…そん時は詩織に何でも聞いて?」
「櫻井です。宜しくお願いします」
「坂上です。宜しくお願いします!詩織先輩って呼んでも良いですか〜?」
少し馴れ馴れしい感じに引きつつも、ずっと下っ端だった詩織は“先輩”と呼ばれる事が少し嬉しかったりする。
「平日4日勤務で9時〜16時ね、アルバイトだけど、仕事は仕事だからちゃんとやって?」
「はい!大丈夫です!」
「じゃあ、そう言う事で」
「ありがとうございました」
愛嬌たっぷり、やる気たっぷりの19歳の女の子は明るく挨拶すると帰って行った。
この子の出現でこの後苦労するなんて、この時は思っても居なかった。