不器用な彼女
この前もそうだ。自分の最終確認不足のせいで社長に叱られた。
茉由の作った請求書を茉由にポストに投函するように頼まれて何も気にせず投函したところ、切手の貼り忘れや不足で何通か戻って来てしまった。
他にも、取引先からの電話を茉由が受け、折り返し電話すると先方に伝えたのにも関わらず社長にメモも残さず16時で茉由は退社。
翌日先方から嫌味の電話があり、社長から「誰から電話があったかお前も把握しとけ」と言われる始末。
「先輩、ごめんなさい」とか一生懸命に謝って来るから強くも言えず。。。
最近の昼休みは「ちょっと頭痛い」なんて茉由から離れて来客用ソファーに転がっている。
茉由は悪い子ではないと思う。ただ、自分の仕事で手一杯なのに後輩の面倒まで見切れない。だからといって社長と茉由の距離が近いのも不愉快でつい「私がやります」「私が教えます」なんて余計な教育係まで自分から引き受けてしまう。
(疲れる)
詩織は小さな溜息を吐いた。
茉由の作った請求書を茉由にポストに投函するように頼まれて何も気にせず投函したところ、切手の貼り忘れや不足で何通か戻って来てしまった。
他にも、取引先からの電話を茉由が受け、折り返し電話すると先方に伝えたのにも関わらず社長にメモも残さず16時で茉由は退社。
翌日先方から嫌味の電話があり、社長から「誰から電話があったかお前も把握しとけ」と言われる始末。
「先輩、ごめんなさい」とか一生懸命に謝って来るから強くも言えず。。。
最近の昼休みは「ちょっと頭痛い」なんて茉由から離れて来客用ソファーに転がっている。
茉由は悪い子ではないと思う。ただ、自分の仕事で手一杯なのに後輩の面倒まで見切れない。だからといって社長と茉由の距離が近いのも不愉快でつい「私がやります」「私が教えます」なんて余計な教育係まで自分から引き受けてしまう。
(疲れる)
詩織は小さな溜息を吐いた。