不器用な彼女
本当はニンニク臭くたって、全然気にならない。

本当は甘えっ子だったり、セックスが激しかったり、自分だけが知ってる“特別”な気がする。
茉由の事でモヤモヤしてるのがバカらしく感じる。
社長はこんなにも自分を可愛がってくれるのに。


1R終了後のインターバル。

「社長、誕生日もうすぐなんですよね?」

「あ〜、言ったっけ?だからあんなライン寄越したのか?もう歳はとりたくないんだけど…」

うん、社長から聞いてないけど茉由ちゃんからききました!




「温泉とか…一緒にどうですか?」

「そんな暇ねーよ!てか、そんな贅沢貰うほど給料やってねーよ?気持ちだけで十分」

なんて社長は笑ってる。

「34だって。
ま、まだまだココは10代みたいなもんだけど!」

そんなオヤジ臭い下ネタを言って詩織の手を自分のモノに導くと、再びとろけるようなキスをする。

「社長…ニンニク臭い」

「うるせー!」


とても満たされてるから、とても幸せだから、昼間に佐原に再会した事はスッカリ忘れていた。

そして何度も社長との甘い時間を楽しんだ。




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