不器用な彼女
社長が出勤しなかった日、自宅を訪ねた事を話す。
「女の人が…“主人はまだベッドよ”って…」
「…ハァ〜」
「実は結婚していたのかと…」
「…あれは姉だ」
「えぇっ?!」
過去に注文した覚えのない着払いの壺が届き、たまたま家に居た姉が11万も支払ってしまった経緯があり、新聞の勧誘や訳の分からないセールス、着払いも「主人に聞かないと分からない」「主人が留守なので」と追い返すというルールの話を聞く。
「あの…変な…趣味の悪い壺…」
「俺の趣味じゃねー」
「…てっきり…奥さんかと…」
「俺は奥さんが居るのに他で子供作る男だと思われてたのか?」
その言い方…いつもの社長に戻ってる。
「じゃあ私…堂々と…この子を産んでも良いの?」
「当たり前だ」
「でも、何でまだ赤ちゃんがお腹に居るって知ってるんですか?!」
ふと浮かんだ疑問を投げかける。
「太田医院」
「えっ?」
「俺には言わないのに、爺さんには報告すんのな」
「えっ?」
「あの爺さんは、俺の祖父」
「はい?」
ほんの数分で全ての謎が解けた。
離れていた時間を埋めるように、固く抱き合い唇を何度も重ねた。
後始末にバタバタするのはこの後の話。
「女の人が…“主人はまだベッドよ”って…」
「…ハァ〜」
「実は結婚していたのかと…」
「…あれは姉だ」
「えぇっ?!」
過去に注文した覚えのない着払いの壺が届き、たまたま家に居た姉が11万も支払ってしまった経緯があり、新聞の勧誘や訳の分からないセールス、着払いも「主人に聞かないと分からない」「主人が留守なので」と追い返すというルールの話を聞く。
「あの…変な…趣味の悪い壺…」
「俺の趣味じゃねー」
「…てっきり…奥さんかと…」
「俺は奥さんが居るのに他で子供作る男だと思われてたのか?」
その言い方…いつもの社長に戻ってる。
「じゃあ私…堂々と…この子を産んでも良いの?」
「当たり前だ」
「でも、何でまだ赤ちゃんがお腹に居るって知ってるんですか?!」
ふと浮かんだ疑問を投げかける。
「太田医院」
「えっ?」
「俺には言わないのに、爺さんには報告すんのな」
「えっ?」
「あの爺さんは、俺の祖父」
「はい?」
ほんの数分で全ての謎が解けた。
離れていた時間を埋めるように、固く抱き合い唇を何度も重ねた。
後始末にバタバタするのはこの後の話。